2020年5月15日金曜日

 ミュージシャンや俳優や芸人の仕事がなくなったのも、ライブハウスが潰れるのも、多くの産業が苦境に立たされ、失業者が増え、たとえそのなかから多数の自殺者が出たとしても、すべてはコロナのせいだ。
 そしてそのコロナはどこから来たのか。与党も野党もみんなそのことに触れないようにしている。
 検察庁法改正は囮の藁人形だ。騙されるな。

   世界は不思議奇跡に溢れ
 太古より恋の遺伝子引き継いで

 それでは「応仁元年夏心敬独吟山何百韻」の続き。

 五十七句目。

   袖に時雨の冷じき頃
 山深み雪の下道越えかねて     心敬

 冬の旅路とする。雪の積もった道は足を取られるし、滑落する危険もある。身動き取れなくなれば凍死の危険すらある。やめておいた方がいい。

まだ時雨のほうがいい。
 五十八句目。

   山深み雪の下道越えかねて
 岩ほのかげにふせる旅人      心敬

 「岩ほ」はweblio古語辞典の「学研全訳古語辞典」に、

 「高くそびえる、大きな岩。◆「ほ」は「秀(ほ)」で、高くぬき出たところの意。」

とある。
 岩で風を防いでくれる所でのビバークか。
 日本山岳救助機構合同会社のホームページによると、

 「ビバークと決めたら、さっそく場所探しにとりかかる。ツラい一夜になるかどうかは、場所選びにかかってくる。増水が懸念される沢沿い、転滑落や落石 の危険がある斜面や崖のそばはNG。風雨をまともに受ける尾根状や山頂も避けたい。なるべく平坦な場所で、風雨が避けられる樹林帯や潅木帯のなか、岩陰な どが見つかればベストだ。」

とある。「岩ほのかげ」はベストといえよう。
 五十九句目。

   岩ほのかげにふせる旅人
 夏ぞうき水に一よの筵かせ     心敬

 冬山から夏山に転じる。
 暑い夏の野宿には、水と筵が必要だ。
 六十句目。

   夏ぞうき水に一よの筵かせ
 江の松がねにつなぐ釣舟      心敬

 前句の「水に一よの筵」を水筵(みなむしろ)のこととしたか。
 コトバンクの「精選版 日本国語大辞典の解説」に、

 「〘名〙 (「な」は「の」の意) 語義未詳。一説に、水底に、筵を敷いたようにある石。あるいは、水面の意か。
  ※散木奇歌集(1128頃)秋「こ隠れて浪の織りしく谷河のみなむしろにも月はすみけり」」

とある。
 船を繋ぐのに適した浅瀬の涼しげな水のことか。

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