2020年5月14日木曜日

 あの世間をお騒がせした五百万ツイートの不思議も、どうやら実際のアカウント数では58万、そのうちの2パーセントが全体の半分を占めていたと言う。
 ということは、58万の2パーセント、1万1600アカウントが首謀者ということになる。一人で百のアカウントを持ってたとしても百人以上の首謀者がいたことになる。
 しかも巧妙に芸能人や何かを巻き込んでいくあたりは、あるいは背後にマスコミが絡んでいたか。政党ではこうは行かないだろう。
 検察庁人事に関しては、マスコミや左翼政党があれだけ派手にモリカケ桜と騒いだにもかかわらず検察が動かなかった恨みもあるのだろう。
 実際に事件性は薄く、憶測とデマばかりが一人歩きした事件だったから当然なのだが、背後にはマスコミの言うことを聞く検察を作りたい、検察庁の人事にマスコミが影響力を持ちたいという思いがあるのだろうな。
 芸能人もコロナで仕事を失ったことを政府に逆恨みする人が多い。

   窓からは春の日の射す病院で
 世界は不思議奇跡に溢れ

 それでは「応仁元年夏心敬独吟山何百韻」の続き。

 三表。
 五十一句目。

   苫ふく舟に浪ぞならへる
 降る雪に友なし鵆打ち侘びて    心敬

 屋形船に雪の景を添える。
 水辺が三句続き、やや展開が重いが、「友なし鵆(ちどり)」に寓意を持たせることで次の展開を図ろうというものだろう。
 五十二句目。

   降る雪に友なし鵆打ち侘びて
 ひとりやねなんさよの松風     心敬

 「友なし鵆」を出した時点で狙ってた恋への展開。
 ひとり寝の淋しさに、松風の哀れを添える。
 五十三句目。

   ひとりやねなんさよの松風
 問はれずば身をいかにせん秋の空  心敬

 ひとり寝は愛しい人にほかされたからだとする。
 五十四句目。

   問はれずば身をいかにせん秋の空
 たのめ置きつる月の夕ぐれ     心敬

 前句の「問はれずば」を月の夜に約束したのに来てくれなければ、という意味に転じる。
 五十五句目。

   たのめ置きつる月の夕ぐれ
 難面も露の情けはありぬべし    心敬

 いくらつれない人でも露の情けはあるはずだ、とやや咎めてには的に展開する。
 五十六句目。

   難面も露の情けはありぬべし
 袖に時雨の冷じき頃        心敬

 前句の「難面も」を時雨の定めなさのこととし、冷たい雨露でも雨宿りしたりと人の情けは受けられる。
 後の宗祇法師の、

 世にふるも更に時雨のやどりかな  宗祇

の句を思わせる。

 雲はなほさだめある世の時雨かな  心敬

はこの百韻より少し後の句か。応仁の乱で季節はいつもの通り廻って来て時雨は降るが、人の世は定めないというもの。

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