晴れた寒い日が続く。今日は早咲きの紅梅が咲いているのを見た。
ハイデガーは現存在の非本来性の生き方をDas Manと呼んだが、ゲーム的に言えばNPCだね。決められたプログラムに従って行動する生き方。特定の宗教や思想を学習し、それに忠実に生きようとする人はNPCみたいなものではないか。
この考え方は「真理の本質は自由である」ということが基礎にあるから、その自由を放棄して機械的に動こうとする人は「非本来的」ということになる。
ただ、日本の社会は一つの教義や理念で動いているのではなく、重層的な習慣の体系で動いていて、そこに人情の働く余地があるから、非本来的であってもNPCのようにはならない。 和辻はそれをわかっていたから、あえて本来性と非本来性を転倒させたのだろう。ハイデッガーのいう本来性は日本だと、「離俗」のイメージを与えてしまうが、「市隠」という仕方で市井にあっても本来的に生きることはそう難しくない。
去年もこの日に今まで読んだ俳諧・連歌の一覧を乗せたから、今日は今年一年の一覧を乗せておこうと思う。日付のないのは直接「鈴呂屋書庫」にアップした分。
一月十一日から一月十四日まで「笠寺や」の巻
「磨なをす」の巻
「稲葉山」の巻
一月十五日から一月十六日まで「旅人と(雪の笠)」の巻
「ためつけて」の巻
一月十七日から一月二十日まで「箱根越す」の巻
一月二十一日から一月二十二日まで「たび寐よし」の巻
一月二十三日から一月二十六日まで「冬景や」の巻
「時は秋」の巻
「花に遊ぶ」の巻
「久かたや」の巻
「花咲て」の巻
「蜻蛉の」の巻
一月二十七日から二月三日まで「あら何共なや」の巻
二月四日から二月七日まで「わすれ草」の巻
「何とはなしに」の巻
「つくづくと」の巻
二月八日から二月十一日まで「塩にしても」の巻
「ほととぎす」の巻
「牡丹蘂深く」の巻
「凉さの」の巻
「師の桜」の巻
「はつ雪の」の巻
「つつみかねて」の巻
「炭売の」の巻
「梅の風」の巻
三月四日から三月七日まで「衣装して」の巻
三月八日から三月十日まで「かげろふの」の巻
「時節嘸」の巻
「さぞな都」の巻
「物の名も」の巻
「色付や」の巻
「のまれけり」の巻
三月二十九日から三月三十一日まで「春めくや」の巻
「青葉より」の巻
四月三日から四月五日まで「なら坂や」の巻
四月六日から四月八日まで「蛙のみ」の巻
「須磨ぞ秋」の巻
「見渡せば」の巻
「春澄にとへ」の巻
「世に有て」の巻
「錦どる」の巻
「花にうき世」の巻
四月二十五日から四月二十七日まで「いろいろの」の巻
四月二十八日から四月三十日まで「疇道や」の巻
「飽やことし」の巻
五月一日から五月三日まで「亀の甲」の巻
「故艸」の巻
「夏馬の遅行」の巻
五月四日から五月六日まで「何の木の」の巻
五月七日から五月八日まで「紙衣の」の巻
「皷子花の」の巻
「蓮池の」の巻
「初秋は」の巻
五月九日から五月十一日まで「麦をわすれ」の巻
「粟稗に」の巻
「しら菊に」の巻
「月出ば」の巻
「其かたち」の巻
「雪の夜は」の巻
「雪ごとに」の巻
「すずしさを」の巻
「おきふしの」の巻
「御尋に」の巻
「星今宵」の巻
「野あらしに」の巻
「いざ子ども」の巻
「とりどりの」の巻
「霜に今」の巻
六月二十八日から六月三十日まで「三味線に」の巻
「暁や」の巻
「鶯の」の巻
「日を負て」の巻
「種芋や」の巻
七月十三日から七月十六日まで「夕㒵や」の巻
「秋立て」の巻
「白髪ぬく」の巻
「ひき起す」の巻
七月十七日から七月二十日まで「夏の夜や」の巻
「蠅ならぶ」の巻
「御明の」の巻
「うるはしき」の巻
「もらぬほど」の巻
七月二十一日から七月二十三日まで「ひらひらと」の巻
「其にほひ」の巻
八月十日から八月十二日まで「朝顔や」の巻
八月十三日から八月十五日まで「初茸や」の巻
「此里は」の巻
「鶯や」の巻
八月十六日から八月十八日まで「帷子は」の巻
「両の手に」の巻
「苅かぶや」の巻
八月十九日から八月二十日まで「残る蚊や」の巻
八月二十二日「松茸や(都)」の巻
八月二十三日から八月二十五日まで「つぶつぶと」の巻
「口切に」の巻
「月代を」の巻
八月二十六日から八月二十八日まで「松茸や(知)」の巻
九月一日から九月三日まで「升買て」の巻
九月五日から九月七日まで「秋もはや」の巻
「水鳥よ」の巻
「打よりて」の巻
「木枯しに」の巻
九月十一日から九月十三日まで「いざよひは」の巻
九月十四日から九月十六日まで「重々と」の巻
「蒟蒻に」の巻
九月十七日から九月十九日まで「我や来ぬ」の巻
「風流の(誠)」の巻
「篠の露」の巻
九月二十日から九月二十二日まで「土-船諷棹」の巻
「其富士や」の巻
「芹焼や」の巻
「後風」の巻
九月二十六日から九月二十八日まで「落着に」の巻
「いさみたつ(霰)」の巻
九月二十九日から九月三十日まで「我もらじ」の巻
「いさみたつ(嵐)」の巻
「寒菊や」の巻
「雪や散る」の巻
「生ながら」の巻
十月八日から十月十一日まで「八人や」の巻
「新麦は」の巻
「世は旅に」の巻
「田螺とられて」の巻
「月と泣」の巻
十月十七日から十月十九日まで「狂句こがらし」の巻のやり直し
「水鶏啼と」の巻
「霜冴て」の巻
十一月二十六日から十二月二日まで「なきがらを」の巻
十二月五日から十二月八日まで「白川百韻」
十二月十六日から十二月十八日まで「初雪や」の巻
十二月十九日から十二月二十一日まで「一里の」の巻
十二月二十五日から十二月二十七日まで「から風や」の巻
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