月曜日でまた日常が始まる。いつもの通勤、いつもの仕事、それはまだ終らない。緊急事態宣言が出ても、一部のサービス業以外はまだ基本的に変わらない日常が続きそうだ。
コロナでなくても怪我や別の病気になった時、病院はちゃんと対応してくれるのか、心配になる。くれぐれも無理はしないようにしないと。
染井吉野がまだ残っている中で八重桜が咲き始めた。八重桜がだいたい春の最後の桜となる。弥生の月もだいぶ丸くなった。
ググっても謎の解けない恋の道
長閑な日々を引き籠りつつ
それでは「兼載独吟俳諧百韻」の続き。
八十三句目。
面目もなき春のさびしさ
秘蔵する花をば根より引にけり 兼載
秘蔵していた花を根から引き抜くって、一体何があったのか。盗難?それとも御頭へ花もらはるるめいわくさ?
いずれにしても面目ない。
八十四句目。
秘蔵する花をば根より引にけり
はや梅干をもたじ行末 兼載
根こそぎ引き抜かれた花は梅で、梅干が作れなくなった。
八十五句目。
はや梅干をもたじ行末
やせもののすこのみとものゑらまれて 兼載
「痩せ者の凄の身友の笑らまれて」だろうか。痩せ細って気味悪げな姿を友に笑われる。前句をご飯のおかずにする梅干すらない貧しさと取り成したか。
八十六句目。
やせもののすこのみとものゑらまれて
顔を苦めつほうをすちめつ 兼載
苦虫を噛み潰したような顔で頬に筋を寄せる。変顔で友を笑わせているのだろう。
八十七句目。
顔を苦めつほうをすちめつ
絵にかける五百羅漢の成をみよ 兼載
大徳寺の『五百羅漢図』などのイメージだろうか。
八十八句目。
絵にかける五百羅漢の成をみよ
坊主は常にいさめこそすれ 兼載
坊さんは五百羅漢のように立派に成れと諌めるけど、その姿を見ると、あまり成りたくはない。
0 件のコメント:
コメントを投稿