今日は仕事で遅くなったので「五人ぶち」の方は一休み。
感染者が少しづつ増えて行くというのも、危機感を鈍らせる原因の一つなのだろう。
急変すると目に止まりやすいが、少しずつ変わっていくとその変化に気付きにくい。昨日までの日常がそのまま続いているように錯覚しやすい。
毎日何百人もの新たな感染者が明らかになっても、いつの間にかそれに驚かなくなったばかりか、今日は少し減ったななんて安心したりする。
レーシングスーツは旅の衣にて
宿に着いても酒は飲まない
一日一句づつ付けていって、ようやく一の懐紙が終了した。
後になってコロナ前の世界を思い出せるように、古典趣味には走らないようにしている。
新冠病毒退散祈願何人俳諧百韻
初表
アマビエもつれるといいな糸桜
春がいくまで二十八日
タワマンの霞の中に夜は明けて
言葉少なに駅の押し合い
ドアに立つおやじ動こうともしない
見れば真っ赤に燃え上がる空
台風の尋常でない夕月夜
ブルーシートの脇は芭蕉葉
初裏
秋薔薇のようやく揃う作業小屋
思えば辛いSEの頃
異世界にハーレム展開描くにも
何の嫉妬か見つからぬ本
ググっても謎の解けない恋の道
長閑な日々を引き籠りつつ
信じよう不幸の先の花の春
知らず年賀の遠方の友
名を聞いて下の名前と付け加え
月の宴の門も開いて
山寺のBGMは虫の声
露を踏み分け御朱印の列
レーシングスーツは旅の衣にて
宿に着いても酒は飲まない
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