2022年1月4日火曜日

 正月はネットで何かお笑いでも見て初笑いができないかと思って、M-1グランプリの動画などいろいろ見た。鈴呂屋は万歳遅し‥‥。
 二日は近所の伊勢神社へ初詣に行った。二日三日とテレビで駅伝を見た。
 三日の午後は新宿WildSideTokyoへ新春HEAVY METAL 初詣GIGを見に行った。一昨年のコルピクラーニ以来だ。
 最初に出てきたのは「つぐもの」で、狭いステージに十人の大所帯だった。白いドレスの戦姫、マッカーサー元帥、総髪の禰宜、三途の渡し船の船頭、特攻服のヤンキーゾンビ、ヒッピー、異世界転生できそうもない暗殺者、スケバン刑事などよくわからないキャラによるステージは混沌とした世界で、こういうのって嫌いじゃない。面白かった。
 次に出てきたTHE LEXは正統派で、滅多にライブをやらないらしいから珍しいものを見た。ボーカルの人はラーメン屋のようなので、いつか食べに行きたい。ベースはヤマト@YouTube and さーまるch。
 メインはjapanese folk metalで、曲調は一昨年見たコルピクラーニに似ているけど、やはり日本のバンド。ボーカルはムッシュではなくて「せんとくん」だった。まあ、コルピクラーニのジャケットに鹿角おじさんが出て来るけど。こういう酒飲みの音楽は、やはりドアーフの文化なのか。佐々木詩織さんの登場でフィメールボイスも入って、とにかく楽しいステージだった。
 今日のコロナの方は東京が151人、全国でも千人越えと第六波は確実に来ている。急増は間違えない。ただ夏の第五波とは違い、ワクチン接種が進んでるのとオミクロン株への置き換えが進んでくるので、全国で一日四万人に達する前にピークアウトできれば、一応の勝利と言えよう。
 
 丸山くがねさんの『オーバーロード』四巻の蜥蜴人(リザードマン)の集落は、未開社会で人口の調整というのを意識的にやっているとしたら、こんな会話があったりしたのかな、なんて思った。
 去年思いついたことを一応簡単にまとめておこう。
 この地球というたった一つのかけがえのない船に、生まれてくるすべての人が生きて行けるだけの食料がないとしたら。もしそれが事実なら、すべての人に平等に基本的人権をという思想自体が成立しない。万人等しく共倒れの思想になる。
 つまり、人権思想は未完成のまま見切り発車してしまったんだ。そこに今日の人権思想の矛盾がある。
 何で世界のそうそうたる思想家たちがこの単純な事実に気付かなかったのだろうか。世界を無限に広がるものとみなす、いわゆるカウボーイの経済学を信じていたのか。
 一人っ子政策を採用した毛沢東は、ただ一人気付いていたのかもしれない。飢餓と粛清の地獄を終わりにする最終的な結論ということで、そこに行きついたのかもしれない。
 ただ、今のシーがやっているのは、より多くの人民を養うためには、生産性の低い民族を生産性の高い民族に置き替えるのは正当だという、ジョン・ロックの侵略思想(『市民政府論』第五章)によるものだ。
 彼らはアメリカ人がネイティブ・アメリカンの土地を奪ったように、自分たちもウイグル人を抹消しても良いと思っている。
 せっかく生まれた人権思想を完成させなくてはいけないというなら、高い生産性の維持と少子化の容認を人権思想に組み込まなくてはならない。生産性の低下は万人の生存権を脅かす。移民を含めた人口増加誘導も同様、生存権と矛盾する。
 フロンティアの問題に関しては、基本的に過剰な干渉をすべきではない。自ら経済成長の意思のある所は協力を惜しむべきではないが、強要するならウイグルと一緒だ。あくまでのその国の国民の意思にゆだねるべき。
 戦後の西洋の失敗は大量の移民を受け入れたことで、結局外の植民地政策を内に移しただけだった。日本は同じ失敗をしてほしくない。移民が簡単に西洋社会に同化するなんて思わない方が良い。日本では左翼ですらベトナム人労働者受け入れを「奴隷制度だ」と言って反対している。
 とにかく人権国家において、まず最優先しなくてはならないのは、万人等しく共倒れ社会にならないように、生産性向上と人口増加の抑制を維持することだ。
 『管子』に「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。」とあるように、生産物の十分万人に行き渡る状態があって初めて、差別の撤廃やパワハラの禁止など、その他の人権問題を考えることができる。
 不足すれば誰かが何らかの理由を付けて排除されなくてはならなくなるし、生きるだけで必死な時にパワハラなんてことは言ってられない。

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