今日も晴れて夕暮れの空には細い幽かな三日月が見えた。
ネット上でスーパーから食料品が消えたと言っていたが、今朝都内のコンビニに行ってもいつもどおり物はあった。
東日本大震災の時はパンもおにぎりも弁当もなく、仕方なく昼食にポテチを食べたことがあったが、今日はそんなことはなかった。
夕方にやまやへビールを買いに行ったが、ここもいつものとおりでパスタもたくさんあった。
夜のテレビではスーパーの空っぽの棚を映していたりしたが、いつもながら大袈裟に煽っている。
「アマビエ」の巻、一日一句づつ付けていこうかな。
アマビエもつれるといいな糸桜
春がいくまで二十八日
タワマンの霞の中に夜は明けて
それでは「兼載独吟俳諧百韻」の続き。
初裏。
九句目。
門のまはりに立まはりけり
たび人の宿をも終にこずかれて 兼載
「こずかれて」は「来ず離れて」か。
旅人は門の所をうろうろするだけで終にやって来なかったということか
。
十句目。
たび人の宿をも終にこずかれて
あぢきなげなるゆふくれの空 兼載
旅人は来ず、つまらない夕暮れの空だった。
十一句目。
あぢきなげなるゆふくれの空
こしをれの祖父に似たる三日の月 兼載
「祖父」は「おほぢ」か。三日月が腰の曲がった祖父さんのように見え
る。
十二句目。
こしをれの祖父に似たる三日の月
秋やはつらんわかきかたがた 兼載
「祖父」に「わかきかたがた」と違え付けで付ける。
秋はもう終わってしまったのかい、若き方々よ、と三日月が言っている
かのようだ。
十三句目。
秋やはつらんわかきかたがた
露ほとも用られぬかまひごと 兼載
「用ゐられぬ」「かまひごと」だと65で字足らずになる。
よくわからないが、計画に用いてもらえないということか。
十四句目。
露ほとも用られぬかまひごと
後には中をたがわれぞする 兼載
前句の構ってもらえないとして、仲違いする。恋に転じる。
十五句目。
後には中をたがわれぞする
若僧のはしめのほどは思ひあひ 兼載
これは若僧同士のホモネタか。
十六句目。
若僧のはしめのほどは思ひあひ
しのびしのびにつまをたづぬる 兼載
これは妻帯の僧侶に転じるか。
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