昨日の冒頭のところで、「性的嗜好」「趣味」という言葉はわざと使った。精神分析では患者と同じ言葉を使えというが、右翼を批判するなら右翼が使いそうな言葉を使って逆の主張をするというのは基本だと思う。
元々言葉には意味はない。人が喋ればそこに意味ができる。というわけで、大事なのは言葉狩りではない。文脈を変えることだ。文脈を変えれば同じ言葉でも意味が変わる。
芭蕉の「俗語を正す」というのもそういうこと。俗語は汚い言葉だから雅語を使いなさいというのは和歌連歌の発想。俗語も風流の文脈に置くことで綺麗な言葉にできる。それが俳諧だ。
なお、同性愛に関して「趣味」という言葉は日常ではよく使われるもので、例えばふざけてホモの真似して迫ったりすると、たいていの人は「よせ、その趣味はない」って言うのではないかと思う。多分人権派の人でも一度は使ったことがあるのではないかと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿