2022年10月31日月曜日

 ちょっと俳諧の方はお休みになってしまった。
 昨日は寄(やどりき)まで歩いて、そこから宮地山に登った。
 寄自然休養村管理センターから登る道は道が消えかかっていて、最初の方は草に埋もれていて、そこを過ぎてもかろうじて何となくここが道かなという所を登って行ったが、滑りやすい上にきが倒れて塞がってたりした。低い山だからと甘く見ていた。
 ようやく頂上に辿り着いて田代橋の方へ降りると、道ははっきりしていて、ちょっと下るとすぐに林道に出た。
 帰りにさとうちのシフォンケーキを買って帰った。

 今日は箱根の岡田美術館と星の王子さまミュージアムに行った。
 今朝の富士山はかなり雪が解けて荷葉皺になっていた。
 岡田美術館は五階まであって、それに庭園もあってかなり広かった。
 陶器の方は中国、韓国、日本のものがあった。中国が緻密な文様のものが多いのに対し、日本のは皿の上下がはっきりした具象画が多かった。中国ではみんなで大皿を囲むから、どの向きでも良いように作られているのかもしれない。日本は一人一人それぞれのお膳に置くから、必ず一方向から見ることになる。
 絵画の方は応挙の犬、若冲の鶏など、おなじみのものがあった。
 歌麿の雪月花は雪と花には猫が描かれていたが、品川の月には猫は見つからなかった。
 庭園の紅葉は先の方が赤くなっていた。緑と赤のグラデーションは、これはこれで悪くない。
 そのあと星の王子さまミュージアムに行った。フランスの街並みを模した建物で、日本人には受けるけど、外国人向けではないかな。残念ながら来年春で閉館だという。
 王様、うぬぼれやの星、のんだくれ、実業家、点灯人、地理学者の辺りの物語って、今思うと揶揄するようなものではなく、みんなそれなりに一生懸命生きて、それぞれに悩みを抱えているというのがわかってくる。まあ、歳のせいかな。
 点灯人は、

 五月雨や龍灯揚る番太郎   芭蕉

の句を思い出した。雨の日も風の日も本当に苦労して灯りを灯して回ってみんなの役に立っているのに卑賤視され、だから笑わないでほしいな。
 帰りは乙女峠を越えて御殿場に出た。富士山の雪は溶けてしまったかほんの僅かになっていた。足柄の道は事故で渋滞していた。

 

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