今日は映画を見に行った。
確か最初の作品を見逃して二作目から見た。あの頃はまだビデオがなくて、見逃してしまうと二作目から見ざるをえなかった。
あれからほぼ四十年か。やっと終ったという感じか。とりあえず元気玉落ちではなく、フュージョンもなく、普通に終った。でも、きっとまた暗黒面に取り付かれ、独裁政治をするやつって出てくるんだろうな。
リアルな世界でも、冷戦が終った時はこれで平和になるかと思ったが、いつの間にかまた冷戦みたいになってきている。
あのとき自分は二十世紀の社会主義の壮大な実験は失敗に終ったと思った。
「革命を起してすべての富をいったん国家に集め再分配をすれば、貧困問題はたちどころに解決する」というのはなかなか良いアイデアのようにも見えたが、やってみたらみんな貧しくなってしまった。飢餓と粛清と内戦で夥しい数の人間が死んでいった。
だから、それに変わる道を考えたかった。左翼の人たちもみんなそうするのだと思っていた。歴史の失敗から学ばなくてはいけないし、そのためには過去を反省し、二度と同じ過ちを繰り返すまいという決意が必要だと思っていた。
でも、未だにあの場所にいつまでもしがみ付いている人たちがいる。曰く、あれは本当の社会主義じゃなかった。ならば本当の社会主義はどこにあるのか、まだないなら考えなくてはいけないのではないか。曰く、アメリカによって潰された。でも実際アメリカの方が自由で豊かではないか。アメリカから学ぶべきものは何もないのか。
まあ、未だにあの場所にいる人間からすれば、私なんぞは裏切り者なんだろうな。まあ、ネトウヨと呼ばれようがレイシストと呼ばれようが、別にそんなレッテル貼りには興味ない。ただ明日が見たいだけだ。
何かどうでもいいような話が長くなってしまったが、今日の一句。
暁の星を追行時雨かな 勇招(『続の原』)
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