カジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐって何やら不正な中国マネーが動いているようだ。特捜が動いているから、捜査の進展を見守りたいが、ひょっとしたら何か大きなものがあるかもしれない。
横浜市はそれまで白紙だったIR誘致を一転させて誘致に踏み切ったし、安倍政権は習近平を国賓として招聘するし、おかしなことはたくさんある。
山口敬之の不起訴については当初から安倍の圧力だということで騒がれていて、そのせいで強姦事件としてではなく、安倍の陰謀の方で盛り上がってしまっていた。
ただ思うに、山口敬之ってそんな一国の首相が政治生命を危険に曝してまで救わなければならないような、そんな凄い人なのかと思うと、ありそうにないような気がする。強姦の方は知らんが。
まあ、いろいろとあった今年ももう二週間を残すのみ。「枇杷五吟」も今日で終わり。
二裏。
三十一句目。
松にきあはす唐崎の茶屋
初しぐれ居士衣をかぶる折もあり 牧童
「居士衣(こじえ)」はコトバンクの「デジタル大辞泉の解説」には、
「隠者や僧侶などが着る衣服。居士ごろも。」とある。日本では僧衣の意味で用いられることが多いが、中国では道家の衣裳も含まれる。
居士の語源はウィキペディアには「『(家に)居(を)る士』であり、仕官をしない読書人の意である。」とある。正岡子規も子規居士を名乗っていた。
急なにわか雨には僧衣を頭にかぶって、近くにある茶屋に駆け込むこともある。
三十二句目。
初しぐれ居士衣をかぶる折もあり
吹て通りし夜の尺八 乙州
居士衣をかぶって雨宿りをしていると、深編笠(あみがさ)を被った虚無僧が悠然と歩いてゆく。
三十三句目。
吹て通りし夜の尺八
旅まくらしらぬ亭主を頼ミにて 小春
亭主はこの場合は宿屋の主であろう。「頼ミ」というのは只で泊めてもらうということか。
三十四句目。
旅まくらしらぬ亭主を頼ミにて
薬を削る床の片隅 魚素
この場合の「頼ミ」は、旅の途中で病気になったので、宿の主人に医者を呼んでくれるように頼んだということか。
三十五句目。
薬を削る床の片隅
うぐひすは杜子美に馴るる花の陰 北枝
杜子美は杜甫のこと。
杜甫に花と鶯というと、「重過何氏五首 其一」の「花妥鶯捎蝶 溪喧獺趁魚」や、
江畔獨步尋花七絕句 其六
黃四娘家花滿蹊 千朵萬朵壓枝低
留連戲蝶時時舞 自在嬌鶯恰恰啼
といった詩句がある。その杜甫の「江村」という詩のなかに「多病所須唯薬物 微躯此外更何求」という詩句がある。
挙句。
うぐひすは杜子美に馴るる花の陰
山と水との日々の春 牧童
「日々」は「にちにち」と読む。「日日是好日」という言葉もあるように、花の下で杜甫が鶯と戯れれ、山水に囲まれながら、毎日が良い春の日だとこの一巻も目出度く結ぶ。
0 件のコメント:
コメントを投稿