隣の国でも大きなデモがあったようで、香港の人たちと同様、自由を守ろうとする姿は心強い。
せっかく漢江の奇跡を起して勝ち取った自由と豊かさを、日本の戦後左翼が作り出した「反日」のために犠牲にすべきではない。
「反日」は六十年代の学生運動の敗北が見えてきた頃、新左翼の中から、大田竜の「辺境最深部に向って退却せよ!」の声をはじめとして、もはや日本の大衆は信用できず、辺境の立場に立って日本そのものを否定しようというところからきたもので、「反日亡国論」とも呼ばれた。またそれを実践すべく組織されたのが、「東アジア反日武装戦線」だった。
ウィキペディアの「反日亡国論」のところにはこうある。
「ベトナム戦争でアメリカの国力が消耗した故事に倣い、日本を戦争に巻き込ませる。そのきっかけとなる国は大韓民国である。まず手始めに韓国人の排外的韓国民族主義を煽ることで反日感情を醸成、韓国軍のクーデターを誘発させて「親日政権」を打倒し、韓国に巣食う「親日派」を粛清する。そして「反日軍事政権」が日本に宣戦布告し、最低でも10万人の自衛隊員を戦死させる。同時に「琉球共和国」が独立を宣言する。そして日本やアメリカに宣戦を布告し、韓国とともに対日侵略戦争に参戦する。そして「アイヌ・ソビエト共和国」も独立を宣言し、「北方領土返還」などとアイヌを無視した主張を展開して「思い上がって」いる北海道在住500万人の和人を殺戮する。また東南アジアでも反日感情を煽る。そして日本赤軍のネットワークを利用して、アラブ諸国の日本向けの原油輸出を阻止し、かつてのABCD包囲網のように「反日包囲網」が日本を取り囲み、自滅を促すというものである。「日本滅亡」後、日本人は老若男女を問わず裁判にかけられ、大多数は「日帝本国人」であるため有罪で死刑に処せられる。民族意識・国民意識を捨て去り反日闘争を闘った同志(世界革命浪人)のみが無罪となり、地球上から日本人が消滅するというシナリオである。」
反日は日本起源ニダ。韓国はそれに乗せられているニダ。
それでは「松風に」の巻の続き。
十七句目。
雨のふる日の節句ゆるやか
きわ墨を置直しても同じ㒵 卓袋
「㒵」は「かほ(顔)」と読む。
きわ墨(際墨)はコトバンクの「世界大百科事典内の際墨の言及」に、
「井原西鶴《好色一代女》で,女が化粧の際,硯(すずり)の墨で額の際を染めているように,江戸時代の女性は額の形容にも心を配った。生れつきのままで良いのもあるが,額のなりが悪いと愛嬌がないから髪の生え際を剃れと《女鏡秘伝書》にあるように,額を剃ったり生え際に際墨(きわずみ)を薄くぬって形を整えた。」
とある。
雨の日は化粧が乗りにくい。湿気のせいで書いてもすぐ崩れる。節句でおめかししたいけど何度もやり直しているうちに、一日が緩やかに過ぎてゆく。
十八句目。
きわ墨を置直しても同じ㒵
親といふ字をしらで幾秋 支考
幼い頃に親と別れた不遇な境遇で、遊女にでもなったのだろうか。際墨は手馴れたもので、いつも同じ顔になるようにメイクする。でも、読み書きはついに習わなかったのだろう。
幾年でも良さそうだが、ここは月呼び出しで幾秋とする。
初裏にこれまで月がなく、二十一句目は花の定座になるから、二十句目で秋を終わらせたい。そのためにはここで秋にし、十八、十九、二十と秋にしなくてはならない。
十九句目。
親といふ字をしらで幾秋
月影に又せり返すせめ念仏 望翠
前句の「親といふ字をしらで」から亡き父の供養で念仏を出す。「せり返す」の「せり」は十三句目の「せりせりと」と同様、せかせかとせきたてるように繰り返すということか。
「せめ念仏(ねぶつ)」コトバンクの「デジタル大辞泉の解説」に、
「鉦(かね)を鳴らしながら、高い声で早口に唱える念仏。」
とある。
二十句目。
月影に又せり返すせめ念仏
かりたふとんのあとのひややか 猿雖
一晩中念仏を唱えていたので、借りた蒲団は体温で暖められることもなく冷ややかなままになっている。
二十一句目。
かりたふとんのあとのひややか
咲花に每の咄すつれ斗 惟然
「每の咄す」の読み方がよくわからない。『校本芭蕉全集』第五巻(小宮豊隆監修、中村俊定校注、1968、角川書店)の注には「底本・『さ賀』は初め「毎の」とし、見せ消ちにして、脇に「年」と改める」とある。「年」だとしても「としのはなす」と字足らずになる。
意味としては、花見だというのに周りにいるのはいつもと同じことしか言わない連中で、面白くないということか。泊っていけるように蒲団も借りてきたけど、使わずじまいになる。
まあ、宴会だというのに仕事の話しかしない人というのは今でもいるものだ。
二十二句目。
咲花に每の咄すつれ斗
陽気をうけてつよき椽げた 卓袋
「椽」は垂木のことで、「椽げた」は「椽桁」か。前句の花が咲いても普段どおりの人を腕の良い大工集団としたか。仕事熱心で花も眼に入らない。
0 件のコメント:
コメントを投稿