今日は月がよく見える。先月今月と新暦旧暦がちょうど一ヶ月ずれているため十三夜は13日、そして今日は十五夜。ただし、長月の。
十三夜の二日後ということで、桃隣撰『陸奥鵆』の秋の部で一連の後の月の句の二句後に出てくるのがこれ。
紛らしや木の実の中に鹿の糞 李里
ララといいリリといい、こういう名前の人はシモネタが好きなのか。どういう人なのか、今のところ情報をつかんでない。
鹿の糞というと昔の「笑っていいとも!」のタモリとさんまのコーナーでも話題になった吉永小百合の「奈良の春日野」を思い出す。この曲の鹿の糞は、
草花や寺無住にして鹿の糞 子規
の句の影響を指摘する人もいるが、鹿の糞の句は子規が最初ではなかったようだ。
正岡子規は入手できる限りの江戸時代の俳書を集めて分類した人だから、『陸奥鵆』は当然読んでいただろうし、この句も知っていたにちがいない。
0 件のコメント:
コメントを投稿