2018年7月19日木曜日

 いやあーー、言うまいと思ってもやはり暑い。
 まあとにかく、少しずつ「破風口に」の巻を続けよう。と言っても残りわずかだが。

二裏
三十一句目

   わすれぬ旅の数珠と脇指
 山伏山平地           素堂

 前句の「数珠と脇指」から贋山伏と見たか。山伏なのに平地に居るというのは、丘サーファーのようなものか。

三十二句目

   山伏山平地
 門番門小天           素堂

 これは対句になっている。「山伏は山を平地とし、門番は門を小天とす」となると、何か有難いことを言っているように聞こえる。
 山伏から見れば山は普通の人の平地のようなもので、門番は門が世界の全てだということか。

三十三句目

   門番門小天
 鶺鴒窺水鉢           芭蕉

 門番にとって門が世界であるように、水に棲む鶺鴒も籠の中では小さな水鉢が世界になる、ということか。

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