今日も一日雨ざあざあ降っていた。だいぶ冷えてきた。
「一、韻てにはの事
しめぢが原はのこるかれ草
そのちかひちちの仏をただたのめ
ただたのめしめぢが原のさしも草我世の中にあらんかぎりは
衣やうすき鳴くらす蝉
月にをく霜には秋のよやさむき
夜やさむき衣やうすきかたそぎの行合のまより霜やをくらん
もろく成行花の夕風
うきをしる袖の涙の日にそへて
嵐ふく峯のもみぢの日にそへてもろくなり行我涙かな
床のうづらをたつるかり人
はし鷹のつかれの草を犬がみや
犬がみや床の山なる不知川いさとこたへて我名もらすな
いなばのうへに風わたる也
月になる夕の雲の立わかれ
たちわかれ因幡の山の峯におふる松としきかば又かへりこん
ただ頼めしめぢと続け、夜さむき衣うすきと言ひかけ、日に添へてもろくとなづらへ、犬がみや床とつらね、たち別れいなば、いづれもやさしく心ありて、真実羨ましくおぼえて候也、いづれもいづれも心にかけられ候はば、自然とかかるてにはも寄りくる事もあるべく候也」
「韻てには」は「歌てには」ともいう。下句の頭が「しめぢが原」だったら、『沙石集』の、
ただ頼めしめぢが原のさしも草
われ世の中にあらん限りは
の歌を思い浮かべ、上句の末尾を「ただ頼め」にして上句下句が「ただ頼めしめぢが原の」と歌の一説で繋がるように詠む。
「もろく成行」に「日にそへて」を付ける例は、二条良基の『知連集』にも「歌てには」の例として挙げられている。
現代的にするなら、
皇帝ペンギンつらい絶食
突然にプリンセス脱出したし
さて本歌は何でしょう?
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