2017年2月17日金曜日

 今日は春一番が吹いた。
 「春一番」という言葉は俳諧でも明治の俳句でも見た記憶がない。わりと最近の言葉だ。
 ウィキペディアによると、気象庁は安政6年2月13日の長崎県壱岐郡郷ノ浦町の漁師の漁船が転覆した事件以降、漁師らがこの強い南風を「春一」あるいは「春一番」と呼ぶようになったという。実際にこの言葉が一般に広まったのは1959年に民俗学者の宮本常一が『俳句歳時記』で紹介したことによるらしい。春一番という言葉の初出は天保二年の『稲束家日記』だという。ここまではウィキペディアの受け売り。
 まあ、今ではすっかり馴染んで日本の伝統のように思えることも、意外に新しいものは多い。「春一番」もその一つといっていいだろう。
 「梅若菜」の巻を鈴呂屋書庫にアップしたのでよろしく。

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