今日は旧暦九月二十九日。今日で秋は終わり。この日芭蕉は急に容態が悪化した。
雑秋
咳しあふ隣や秋の一ちから 梅府『伊達衣』
この句は「秋深き」の句に通じるというか、影響を受けたという感じだ。
浅茅生にごそつく人や秋の暮 乙孝『一幅半』
も同巣か。
秋の暮はとにかく悲しいものなので、
行秋のさてさて人をなかせたり 越人『卯辰集』
鬼の目に泪があらば秋のくれ 正丸『一幅半』
九月尽
秋の暮男は泣ぬものなればこそ 翁『ばせをだらひ』
最後の句は「翁」とあるが、芭蕉の句ではなさそうだ。1538さんのサイトに、
秋には夕(ゆふべ)を男は泣かぬものなればこそ
という越人の句があった。
秋梟の句がまた一句見つかった。
梟の何ほうばりて秋の声 巴兮『そこの花』
0 件のコメント:
コメントを投稿