今日は市ヶ尾のフクロウカフェ「ふわふわ」へ行った。餌やり体験もあり、癒されるひとときだった。
俳諧では梟、木菟は冬の季語で、秋や春に詠むこともあるがさすがに夏の梟はない。
ただ、「梟」という字は「けう」と読むため、
蝶蜂を愛する程の情にて
水のにほひをわづらひに梟(け)る 土芳
のように用いられる。「梟」の一字だ「けり」と読ませる例もいくつかある。
下戸達の曲水也梟瓜流し 越人(『鵲尾冠』)
曲水の宴は杯に汲んだ酒を水に浮かべるのだが、下戸だから瓜を流す、と本当かいな。
和漢の調度数多、親より譲り侍る
人の出して風入ル迚、終日側に有
を見て
親が子に苦をとらせ梟土用干 越人(『鵲尾冠』)
土用干は衣類書籍などの虫干しのことで、「苦をとらせ梟(けり)」というのは、虫干しが苦になるほどたくさんの物を譲ってくれたということ。
鵜づかひを喩へ出シ梟猿廻シ 若水(『鵲尾冠』)
夏の風物の鵜飼を猿回しに喩える人がいた。ちょっと違うが動物を働かせるというのは一緒か。
夏の「梟」というと、こんなところか。
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