2025年11月18日火曜日

AI俳画
  今日は南足柄の花咲く里山へざる菊を見に行った。

 「甲戌紀行」の続き。

 十三夜は浜松藩の家老の別邸か何かに呼ばれたのだろうか。『句兄弟』「隨縁紀行」に、
 
 内玄関家老の客や十三夜    亀翁

の句があり、家老の家に呼ばれている。また、

 後の月味方か原を一目かな   尺草

の句がある処から、三方ヶ原の方に呼ばれたと思われる。

   十三夜浜松にていづれも古郷をかたるに
 後のつき松やさながら江戸の庭 晋子

 この家老の別邸の松を見ていると、江戸の自分の家を思い出す。其角も親が名医だったから、それなりの家に住んでいたのだろう。其角で松と言えば、

 名月や畳の上に松の影     其角

の句が、この『句兄弟』にも収録されている。おそらく貞享元年の句で、芭蕉がそれに対抗して、

 わが宿は四角な影を窓の月   芭蕉

の句を詠んだのではないかと思う。

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