この世から戦争をなくす方法というのは原理的にはものすごく簡単だが、やるとなると途方もなく難しい。
その簡単な答えというのは「人口に見合った生産力を持つ」というだけのことだ。
近代以前の社会では人口を抑制する方法がなかった。戦後の先進諸国のみが高度成長と少子化が同時に起きて、戦後七十余年の平和な時代が訪れた。
それを世界中に広めれば戦争はなくなる。簡単なようで難しい。
そこに辿り着くことに絶望した新興国、つまりロシアがその望みを根底から破壊しようとしている。
そして未だに人口も生産力も無視して、ただ富を平等に配分するだけで平和になると信じている糞どもが世界中にいる。
「人口に見合った生産力を持つ」ということを転スラのジュラ・テンペスト連邦国を例に取るなら、この国の経済は基本的にジュラの大森林の開拓に依存するものだったため、人口増加で周辺の国々との接触を余儀なくされるや否や、戦争が避けらないものとなり、大虐殺を行った。
「異世界のんびり農家」の場合も、経済的基盤は死の森の開拓に依存している。あのまま人口が増え続けて、死の森を開拓し尽くしてしまったらどうなるか、心配だ。
マルクスは人口の問題に何の関心もなく、しかも資本論で拡大再生産を搾取だと断罪した。
それゆえマルクス主義は飢餓と粛清を生む危険思想となった。
にもかかわらず、ただ富を平等に配分するだけで平和になると信じている糞どもが世界中にいる。
人口増えても生産力がなければ飢える。当たり前体操。
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