ChatGPTは実際のところ平気で噓をつくし、嘘を指摘してもいろいろ言い訳して一向に改めようとしない。まあ、ある意味それも人間臭いけどね。
多分AIは「無知の知」を認識できないのだろう。持っているデータが絶対的な真実であり、未知のものが存在するということを認識できてない。
ネットで検索し得たデータをまず最初に回答して、そこで終わりにすれば良いものを、そのあと必ず余計なことを付け加えて、それがほとんど出鱈目だったりする。つまりここまでは知ってる、これ以上は知らない、という判断ができてない。
知らないものを回答しようとするから、出来合いのデータをランダムに組み合わせて、一つの答えを捏造する。まあ、人間でも知らないのを認めたくない時に、こういう嘘をつく。それが仮説として成立する範囲ならいいが、残念ながら完全に出鱈目になる。知らないことに関して、ひょっとしたらこうかもしれないという仮説を立てることすらできない。
無知の知を認識させるというのは、多分AI開発の上ではかなり困難な課題で、ネックになっているのだろう。
AIが知らないということを認識し、知らないことに対して仮説を立てるまで行けたら、一気に信頼度が上がる。今のChatGPTは仕事でも学校でもはっきり行って「使えねぇー」。特に職場では情報流出の問題も指摘されているし、原則禁止で良いんじゃないかと思う。
学校のテストやレポートや卒論で使ったとしても、稀に正解することもあるかもしれないが、ほとんどの場合落第するんじゃないかと思う。
無知の知を知るというのは、論理の不完全性を認識することであり、AIのプログラム自体に、自らのプログラムが完全でないことをプログラムしなければならない。これがどういうことなのか、AIの開発者じゃないからわからないが、可能であるなら挑戦してほしい。
逆に言えば無知の知を知るというのは人間ならではの高度な能力だということだ。
人間が嘘をつくのは無知の知を知らないからではなく、無知を認めたくないからだ。
ここで一つ問題なのは、真理は人間が主体的に作ることができるという左翼の間にある一つの哲学だ。
真理はイデオロギーであり、特定の階級が自らを正当化するために真理を作るという所から来ているが、真理が自由に任意に作ることができるなら、それが真理なのかどうかという問いは存在しないことになる。真理だと言えば真理になる。俺が真理だ、階級が真理だというだけで、それが間違ってるかもしれないという可能性を思考できなくなる。
今の左翼が陥ってるのは、結局自らの革命のための方便でついてきた嘘ですら、真理は主体的に作るものだという哲学によって無条件に真実になってしまい、過去についた嘘の過ちを認めることができないばかりか、結果的に嘘に嘘を積み重ねていくことになる。まるでChatGPTだ。
そもそも共産主義者というのは革命を起こして革命憲法を作るという人たちなんで、それが護憲を言うのは、戦後長いこと日本の大衆に護憲ムードがあって、人気取りのためにすぎなかったはずだ。この時点で既に左翼は嘘をついていた。
護憲を正当化するために、軍国主義の復活を防ぐということと米帝の世界征服の手先になると言い続け、政府自民党が常にこれを企んでると宣伝し続けてきた。ここで最初の嘘にもう一つの嘘を重ねた。
この嘘がバレるのが恐くて、更にもう一つの嘘を重ねた。それが統一教会陰謀論だ。ついこの間まで安部元首相が戦争を起こそうとしてると言ってたのに、実は安倍元首相は統一教会に操られてたなんて言い出した。ここまで嘘を重ねるとシュールだ。
日本共産党は民族自決の立場に立つ以上は、日本という国を守ることに責任を持たなくてはならない。だが本来革命憲法を作るはずが、大衆迎合で護憲に回ってしまったため、矛盾が生じている。
もとより日本共産党が独自の軍隊を持っているわけではない。侵略を受けたら国を守るのは自衛隊しかないのは分っているはずだ。だから、非常時には自衛隊も利用するというのは当然だ。ただ、違憲だが利用するというこの矛盾は避けられない。
多分、共産党内でもこの辺りはかなりもめていて、それがあの除名騒動になったのではないかと思う。
他の永久革命系の左翼は基本的に国を守らずに逃げることを奨励する。日本での革命運動から亡命国や他国支配下での革命運動に移行するだけで、革命運動は継続できると考えている。
台湾有事に関しては米国の世界征服というのが根底にあるため、台湾有事への介入は事実上の中国侵略ということにされている。
台湾有事は自由主義のやむを得ない防衛ではなく、あくまで任意に始める侵略戦争であるという前提があるから、そこからアメリカは直接手を下さずに、日本に代りに戦ってもらおうとしているという妄想が生じている。
彼らは自分たちの長年の活動の中で作り上げてきた思想が無条件に真理になっていて、それを疑うことができなくなっている。ただ、人間だからいつかはそれに気づく。ただそれは今のところ除名や粛清という形での離脱しかならない。
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