コロナの頃が転機になったようだ。入場料を取らなくなり、入口の所の小屋を撤去したとか、境内を撮影禁止にしたとかはまだわかる。庭に関しては矢野智徳の「大地の再生」の影響からか、従来の庭園管理を止めて、ほとんど放置した状態になってた。またブログやSNSを見るとアーユルヴェーダのことばかりで、臨済の教えはどこへ行ってしまったのか。
それはともかく「甲戌紀行」の続き
二月堂に七日断食の行者あり屏風引廻して無人声
日の目みぬ紙帳もてらす栬かな 其角
紙帳はコトバンクの「精選版 日本国語大辞典「紙帳・紙張」の解説」に、
「① 白い紙を張り合わせて作った蚊屋。上からつるものと、頭からかぶるものとがあった。また、冬には防寒用にも用いられた。《季・夏》
※経覚私要鈔‐文安四年(1447)四月二日「為レ蚊紙帳用二意之一。〈略〉為二養性一第一事也」
※浮世草子・好色一代男(1682)三「米櫃(こめひつ)は物淋しく、紙帳(シチャウ)もやぶれに近き進退」 〔蘇軾‐贈月長老詩〕
とあるが、前書きに屏風とあるから、ここではその屏風を指すと思われる。

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