「れな子が悪い」は流行語にもなっていたし、YouTubeでは満員になる劇場もあったというが、今日の所は埋まってる席は三分の一といった所か。他の映画に比べれば入ってる方なんだろう。
自己肯定感というのが一つのテーマのように思う。日本人には足りないとよく言われる。自己肯定感が高すぎても、みんな我儘になってモラルが崩壊したりしてそれはそれで問題だが、日本ではもっぱら低すぎる方が問題になる。
人に迷惑が掛からないなら、善とか悪とか過度に気にすることなく、好きなものは好きと胸を張って言えた方がいい。どんな性癖だっていいじゃないか。
このごろ「みいちゃんと山田さん」という漫画も流行っているが、これも発達障害だろうが境界知能だろうが、自己肯定感が気持ち良い。
それでは「甲戌紀行」の続き。
初瀬を出たあとの足取りは時系列がかなり混乱している。
『隨縁紀行』では、
初瀬 三輪 在原寺
二月堂
法華寺大湯屋
二十八日南都を出る
当麻寺
多武峰
春日四所
伊勢大神宮
二月堂(重複)
増賀聖の古跡
二十九日吉野
となっていて、『甲戌紀行』では、
初瀬 大和柿
三輪
春日四所
二月堂
当麻寺
吉野
となっている。
其角ら一行は25日、26日、27日は奈良の各所を回り28日に奈良を出て吉野へ向かったのは確かだろう。
推測だが、25日は初瀬から奈良に向かい、その夜春日四所と二月堂を見て回る。
26日は二上山当麻寺に向かい、途中法華寺大湯屋を見る。
27日は二上山当麻寺を出て一度奈良に戻ったと考えられる。
28日に奈良を出て業平寺、大神神社、談山神社、多武峰を経て途中一泊し、29日に吉野山に到着する、といった所だろうか。
「甲戌紀行」では三輪の二句が先に来る。
むらしぐれ三輪の近道尋けり 晋子
三輪山で時雨にあって、近道がないかどうか尋ねた。

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