それでは「甲戌紀行」の続き。
高野山
卵塔の鳥居やげにも神無月 其角
10月1日に吉野から高野山へ船で移動したと見た方がいい。徒歩や馬だと移動に丸一日かかりそうだが、川を船で下ったなら、西河を見てから夕暮れに高野山までたどり着くこともできただろう。
2日は高野山を見て回り、三日には和歌の浦へ向かう。ここははっきりと船に乗ったとわかる。
卵塔は無縫塔ともいう卵型の墓で僧の墓に多い。
お墓の入口に鳥居があるにもかかわらず、その先は卵塔ばかりだと、なるほど神無月だ、ということになる。

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