このままロシアの侵略が既成事実化されてゆくと、それは世界全土に武力による国境の変更は許されるというメッセージを与えることになる。
そしてこうした行為に対して国連は無力だし、アメリカが世界の警察となることもなく、まして国際世論なんてのが糞の役にも立たないということが証明されてしまうと、第三次世界大戦は米露の戦争でもなければ米中の戦争でもなく、中東やアフリカを中心とした国境の再編ではないかと思う。
戦後の国連体制では国境の変更を基本的に認めない立場で、局地的な紛争はあっても全面戦争は抑えらて来た。もし仮にロシアとウクライナの武力による国境の変更を国際社会が認め、これに対する市民のデモもわずかでしかないということになれば、これは国境の変更にGOサインを出したようなものだ。
このままロシアとウクライナの戦闘が膠着するなら、地球規模での国境の引き直しが、グレート・リセットが起こるのではないかと思う。まあ、言ってみれば戦国時代になるということだ。
実際、植民地時代に西洋列強によって引かれた国境を持つ地域では、これを願ってもないチャンスと思う人も少なからずいるだろうし、彼らはロシアの勝利に期待してることだろう。
これまで平和のために作られてきた技術が、急テンポで軍事に転用されるようになるだろう。いわばAIとロボットと遠隔操作と情報操作の戦争になる。いわば、こうした軍事技術を持つ軍事輸出国がこれからは繫栄することになる。
戦争に勝つことより、戦場になることを免れた国が、最終的には繁栄することになる。
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