2024年12月27日金曜日

 今日で一年の句会が終わった。

 日常を綴れば年の瀬の早き

ということで、昨日の続き。
 9月は24日に南足柄の芙蓉を見に行き、25日に伊勢原の彼岸花を見に行った。29日はたばこ祭俳句大会で、その夜は祭りを見に行った。
 10月1日にも南足柄の芙蓉を見に行き、2日は山中湖の花の都公園に行った。7日は松田のコキアを見に行き、11日は平塚にコスモスを見に行った。16日は小田原フラワーガーデンの秋薔薇。
 18日は現代俳句協会の丹沢句会吟行会に行った。

 秋水を隠し盆地は石の湖
 秋霖やまだこれからの山の色

 19日は平塚市文化祭俳句大会。

 金木犀の空飛ぶ粉を幻視する
 高潮や深海を垣間見る思い

 27日は厚木市民文化祭俳句大会。

 街道を行けば窓皆秋灯す
 若き日は世にあらがうや葛紅葉
 交わらぬ二本のレール秋夕焼け

 11月2日は茅ケ崎市民文化祭俳句大会。

 曇天の向こうお日様冬用意
 いくさ後の世をいつか見ん秋惜しむ

 11月は7,8と続けて山中湖に紅葉を見に行った。
 12日の第三句会は蓑毛吟行会だった。

 山門の朱も薄れてや冬紅葉
 水音や熊出没の看板に
 個体差のある六地蔵ふ毛糸帽
 コスモスの枯れて明日の種を持つ

 13日は小田原にざる菊を見に行った。
 11月17日はなかい里山俳句大会。

 生という小さな島よ冬銀河
 山茶花の去り行くものの土を染む

 19日は3度目の山中湖で、28日は同じく山中湖の明神山に登った。
 その前の24日は秦野市文化祭俳句大会。

 富士山も鎮座まします冬うらら
 烏瓜藪を夕陽で満たすよに

 ここでこの年の俳句大会は終わり。
 12月は1日にやまきた駅前朝市を見てから河村城址に行った。
 2日は神宮外苑の銀杏を見に行った。久しぶりの東京。クリスマス市を見てからDJのいるクラフトビールの店へ行った。神宮の銀杏も無くなると思うと名残惜しくてって、無くなりません。デマには気を付けよう。
 4日は丹沢湖に行き、帰りに洒水の滝に寄った。
 16日には裾野の五龍の滝、清水町の柿田川公園、三島大社を見て回った。

 その他、今年の句は鈴呂屋書庫の方にアップしてるけど、ここでもいくつか。

   述懐
 長らうや遠い光と霞む影
 残響よつちふる街の在りし日々
 苦き夜に糖分少しバレンタイン
 燕来て何思うシャッター閉じた街
 震えてた子猫見知らぬ部屋の隅
 蝶四羽おまいらどんな関係だ
 モノクロは煙の如し昭和の日
 町工場の鼓動はあるや五月闇
 脱水の音ごとごとと五月闇
 外は雨白い陶器にさくらんぼ
   ニコニコに続いてカクヨムも
 鯖落ちてかく詠む俳句いかならむ
   新生姜は秋の季な
 奪われぬ空の茜や新生姜
 砂煙あれは魔王の雷火かな
 白雨が塗りつぶすなり黒い雲
 抱き枕のイルカ跳ねるや熱帯夜
 眠れない頭に金魚回遊す
 金魚すくい濁世は灯り煌々と
 金魚一つ色なき水の揺らぎ哉
 火は命いつか煙の忘れ草
 扇風機の音に空飛ぶ夢を見た
 七夕の岸は果てない星の海
 灯籠の数よ我らは生きている
 灯籠か宇宙から見る地上の灯
 月は猫何食わぬ顔で見おろせり
 先を行く影もあるべし月天心
 鈴虫の羽のハートが震えてる
 ダム底の暗くて遠き野分哉
   声
 地震野分「生きろ」と闇に声がする
 露草は夜の光の名残かや
 赤とんぼ稲を守る機影の如く
 銀杏が踏まれ一日が始まる
 あれやこれ燻ぶる思い秋刀魚焼く
 秋暮れて静かに色を消す世界
 落日の海遥かにて林檎剥く
   アメリカ大統領選挙
 平和へとランプ灯すや冬の夜
 ムスリムの墓にも立つや狐の火
   桜の木の下に死体があるというなら
 帰り花されば燐火に匂うらん

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