毎日新聞の記事はクリストファー・ファーガソン氏の意見として、
「大前提として、『トランスジェンダーを自認する人の多くは、実際にトランスジェンダーで、医療的ケアを必要とする人たちだ』と解説する。」
と書いている。トランスジェンダーは手術やホルモン投与を必要とするものという考え方は、今の日本でも知らないうちに普通に認められるようになってきたのか。大手三大新聞の一つに堂々と書いてあるくらいだからな。
これ以上書くとそろそろポリコレ棒で叩かれるかな。
俺の世代だと八十年代のゲイパワーのことは日本でも大きく報道され、有名ミュージシャンのカミングアウトも話題になった。まあ、フレディ・マーキュリーに関しては当然という感じで、髭を生やして現れた時は「えっ?」とは思い、前のひらひら衣装の方が良かったという意見はあったものの、ゲイであることで人気を落とすこともなかった。
当時女の子の間ではデビッド・ボウイ、デビッド・シルビアン、フレディ・マーキュリーは三強だった。女性的な男の魅力に日本の女子は常に肯定的な反応を示した。このことが日本にその後ビジュアル系というジャンルを生むことにもなった。
その後のアメリカのゲイの話題は次第に希薄になり、最近になってLGBTという言葉でもっぱら差別のことばかり話題になるようになった。
LGBTに関してアメリカは明らかに後退した。かつてのような胸を張ってゲイやレズビアンを公言できる時代が終わり、同性愛は治療の必要な病気とみなされ、かつてのゲイやレズビアンは「トランスジェンダー」に一括りにされ、性同一障害と同等に扱われるようになった。
このことを日本の人権派は見落として、未だに八十年代の栄光から抜け出してないのではないか。
昔だったらトムボーイと呼ばれてた男勝りのお転婆娘が、今ではトランスの烙印を押され、手術を強要されるというなら、そんなものは決して進んだ人権国家などではない。どうなってんだアメリカ。
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