紫陽花は見頃になっていて、この頃の紫陽花は本当に種類が増えたなと思った。
色もそうだし花の形だとかも様々で、去年掛川の加茂荘花鳥園の温室で見たような変わった紫陽花がここでも見られた。
そういえば昔は漁村に行くとたくさん猫がいたもんだが、下田では終に猫の姿は見なかった。この前西伊豆を車で走った時もそうだった。昭和の頃に大隅半島を夜に車で走った時には、道の脇に夥しい数の猫の目が光ってたが、あれから四十年になるのか。
伊豆も一頃初島が猫島だということで有名になったが、保護活動の成果があって、そこにいた猫はみんな去勢されて一代で姿を消した。同じようなことが日本中に起きている。外を歩いてる猫は保護活動のもとにことごとく捕獲され去勢され、一代で姿を消していった。
世界では猫のせいで固有動物が危機に瀕してるところもあるが、それだけ猫の力というのは大きい。
日本では逆で、少なくとも江戸時代には日本中どこでも普通に猫が外を歩いていて、それこそ夥しい数の野良猫がいて、日本固有の動物の生態系を圧迫していたのだろう。
今や保護猫活動の成果で外猫の数は激減した。最近起きているシカやイノシシやクマの人里への進出は果たして無関係なのだろうか。気になる。東京の真ん中では当たり前のようにタヌキが歩いてるし、千葉のキョンも凄いことになっているという。
ツキノワグマはいくら最強でも、赤ちゃんは300g程度で、十分猫の狩猟対象になる。ヒグマでも赤ちゃんは400g程度しかない。実際に猫に襲われてるところを保護されたヒグマもいるという。
野生動物が人里に出てきて農家を脅かす世界と、野良猫がたくさんいる世界と、どっちが良いのかはわからないが、どっちにしても生態系のバランスというのはそれだけ微妙で難しいということなのだろう。